新しいHakaru

ワークス松下の新たな挑戦の事例などをご紹介

ワークス松下とは

★創業から現在までーー「洋裁尺」から「測量品」へ

ワークス松下は、枡・桶の職人だった初代 松下庫吉(まつしたくらきち)が1955年に創業した「有限会社 松下度器製作所」からスタートをします。
当時は女性のための洋裁学校が全国各地にあり、庫吉は職人時代に培った木を削り出す技術を用いて、木製の洋裁尺の製造を始めます。
やがて高度経済成長期の日本では、新商品や建築物における製図の需要が高まります。松下度器製作所では測量関係、建築学校からの要望に応えるため、竹製の尺のほかT定規、三角定規、三角スケール等の測量品を手がけるようになります。
しかし時代が進むにつれ、竹の安定確保が困難になり、価格も高騰していたため、急速な変化を求められました。

★創業から現在までーー「アルミ」への挑戦

そうした状況の中で、商品は竹製のものから、アルミ素材にプラスチックを貼り付けた製法のものへと移行していきます。
自作の専用金型を用いたプラスチックへのホットスタンプでの製法では、これにより目盛り精度の高いスケールの生産に成功しますが、一方で手作業で刃を並べて金型を製作する手間や、独自の高度な技術そして金型の耐久性などの問題が生じました。そして長年使用するうちに目盛が削れて消えてしまうという課題もございました。

そこで、アルミに直接目盛を刻印するための研究が始まります。大学等の研究機関などで最先端の技術を学び、展示会で製造分野の様々な情報を収集しました。
そんな中たどり着いたのが、レーザー加工の技術です。導入に向けて研究機関に足を運ぶ中で、制御機器メーカーやセンサーメーカー、ロボットメーカーさんなどのご協力もあり、最先端技術と独自のノウハウを集結した自社内製による全自動オリジナルレーザー目盛り加工機の製作に踏み切り、そして信念の開発がスタートします。

★レーザー加工の可能性ーー高精度レーザーの実績

レーザー技術によって、これまで難しかった高精度かつ耐久性の高い刻印を実現し、加工できる物の幅も格段に広がりました。現在では、金型を必要としない多品種・少量生産を強みとし、企業様のオリジナルスケールや、特注目盛のスケールの制作も行なっています。また近年はスケールだけにとどまらず、トレーサビリティ対応用の治具へのバーコード印字、様々な素材へのレーザー刻印・切断加工、精密機器の製造現場で用いられるシムの作成なども手掛けており、最新のレーザー設備による精密加工で、お客様の抱えておられる課題やご要望に少しでもお応えできるように努めてまいりました。

ものさしから始まった弊社ですが、事業を超えたコラボレーションの中で確かな技術力とノウハウを蓄積をしてまいりました。現在も最新のレーザー技術研究や基礎研究を続けてきており、目盛り全長誤差精度1/100mmを追及したレーザー目盛りアルミ三角スケールとして、国内外において唯一のスケールメーカーとなりました。
「計る」に真っ直ぐ向き合ってきた私たちだからこそ出来ることとは何か、ワークス松下はこれまで培った技術、ノウハウ、感性を生かして、新たな挑戦を始めます。

★機能(モノ)から価値(コト)へーー新しいHakaruへの挑戦

創業当初から変わらずに大切にしてきたのは、「ドキッとするものづくり」。
これまでは「便利なもの」を通じて、お客様にドキドキを届けてきました。しかし、あらゆるものが溢れる今の世の中では、「本当に意味のあるもの・こと」が必要だと、私たちは考えます。

新しい時代に私たちが掲げるビジョン、
それは、「機能(モノ)から価値(コト)へ、新しいHakaruへの挑戦」です。

実現に向けて、2つの取り組みを始めます。

1つ目は、業種業界を超えたコラボレーション。
これまでも様々な事業者様の課題を解決することで、技術力やノウハウを培ってきました。
業種や業界を超えたコラボレーションを通じて、レーザー加工におけるパイオニアを目指すとともに、お客様の生活に寄り添い社会を豊かにする商品・サービスの開発を行います。

次に、芸術文化振興による社会創造。
豊かな社会の実現に向けて、人々の創造性を育む様々な取り組みに挑戦します。学生の創造性を引き出すコンペの開催、地域の皆様に向けたアートイベントの開催、アーティストの活動支援など、技術と感性を生かした取り組みを行います。

モノを計る会社から、コトを図る会社へーー

創業から66周年目を迎え、ものさしで培った技術で、新たな可能性を拓きます。
そして新しいHakaruを実現するために、これからも私たちは挑み続けます。

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